トライアングル チャンピオンシップ 公式サイト

ASIA XC RALLYへの道

AXCR参戦レポートその20

夜になりタイの国技、ムエタイの観戦へ。
初めて観るムエタイは熱気にあふれていた。
特に観客の声援はもの凄い。
選手は体の小さな選手が多かったが筋肉隆々でパンチやキックは迫力満点(当然か・・・^^;)

ムエタイ観戦を終えると最後のディナーに向かう。
川沿いにある夜景の綺麗なシーフードレストランに入る。
タイ料理も食べ収めとあれもこれもと注文。
トムヤンクン辛かった〜〜〜

翌日、ラリーカーを日本に向けてシッピングする為に港へ運ぶ。
お疲れ様トライアングル号!
結局、オルターネーターの修理は日本ですることに。
横浜港への引き取りはバッテリー持参が予想される^^;

夜になり僕らもバンコク国際空港へ。
日本への帰路に着いた。

こうして僕らTEAM TRYANGLE 2005のアジアクロスカントリーラリーは終わった。

Date: 2006/10/09(月)


AXCR参戦レポートその19

一夜明けて本日は完全オフ。
起きたのは昼前だった^^;連日の疲れが溜まっていたのだろう・・・

3人そろってホテル近くの屋台へ食事へ出かける。
ホテルの食事も美味しいのだが、せっかくなのでローカルな味を求める。
道端の屋台では英語はほとんど通じない。指差しなどで注文する。指先ラングウェッジ。


これぞタイの庶民食とでもいおうか、3人で腹いっぱい食べて130バーツ!日本円で約400円!!お金が減らないな〜^^

おなか一杯になったところでやっと帰りの準備を始める。
ラリーカーから荷物をすべて降ろし、パッキングをしなおす。
その間に近くのスタンドへ洗車に向かう。
再度荷物を車に積み込みシッピング準備完了。

夜はムエタイを観に行く予定になっている。それまでの時間でタイ式マッサージやスパを体験することに。
疲れた体に最高のリフレッシュ効果〜 寝てしまった・・・・・

Date: 2006/10/09(月)


AXCR参戦レポートその18

パーティーから一夜明け、本日はバンコクのホテルまで移動。
タイに入国して暫く滞在していたあのホテルだ。
移動距離はなんと約700kmとのこと。長すぎる・・・・
オルターネーターが壊れたままなので、なんとか明るいうちに到着しなくてはいけない。

大した曲がり角も無く、ひたすら一本道を突き進む。
途中、パトカーが先導してくれる場面もあった。VIPな気分である^^
しかし、パトカーが速すぎて追走不可能!

途中バッテリー交換をしたり、昼食を摂ったりしながら車を走らせること数時間、町並みが都会じみてくる。それと同時に渋滞も始まる。
「バンコクだ・・・・」

なんとか明るいうちにホテルへ到着。時間にして6時間くらい掛かっただろうか・・・

チェックインを済ませ一休み。
後片付けは明日にし、笹本社長をはじめ皆で食事に出かける。
久しぶりの日本食。ハイオクみたいなタイ料理ばかりだったので、やはり美味い!!なんと築地から食材を仕入れているとの事。
各自アルコールも回り楽しい食事会だった。

今夜はゆっくり眠れそうだ。
Date: 2006/10/07(土)


AXCR参戦レポートその17

フィニッシュセレモニーも無事に終了。
閉会セレモニーが行われるホテルに向けて移動する。

セレモニーパーティーまでに時間があったので、その間にオルターネーターの修理をしてくれる工場を探す。
探すと言ってもオーガナイザーが手配してくれるのだが、待てども待てども一向に修理工が現れない。
運の悪いことに今日は日曜日である。
待つこと数時間、やっと現れたが、今晩中には出来ないとの事・・・・・
「オイオイ・・・・だったら出来るとか言うなよ〜〜〜」
結局オルターネーターの修理はあきらめることに。

そうこうしているうちにパーティーの時間に。
即行で部屋に行き、シャワーを浴びてすっきり完了〜

首にレイを掛けられ、いざ会場へ。
広い!食事が違う!キラキラしてる!!

暫くするとタイの伝統音楽に合わせて民族舞踊が始まった。

すっかり顔見知りになったエントラント達との話は止むことは無かった。
相変わらず氷で冷やすビールを飲む。飲む。飲む。飲む。

気が付くと表彰式が始まっている。
優勝チームを筆頭に上位入賞チームが次々と壇上へ。
クラス優勝、女性チーム優勝など続々と表彰されていく。

我々は46チーム中30位だったのでキリ番賞でもない限り、表彰は無い。
恨めしそうにビール片手に表彰式を見守る。
すると、

「%&&$#??・・・・・チームトライアングル!」

「ん??」

「今呼ばれた???」

どうやらスペシャルアワード、特別賞で表彰らしい。
「よく引っ張ったで賞」って事^^
国際ラリーで表彰ですよ〜^^どんな形であれ嬉しいものです!

サプライズなご褒美と適度?なアルコールも手伝って心地良く床に就いたのでした。
Date: 2006/10/07(土)


AXCR参戦レポートその16

LEG7

一夜明けてSS最終日。昨夜は泥のように眠った・・・

本日SS6は35.16kmと距離は短い。制限時間は1時間半。
比較的難易度は低いことが予想される。

トライアングル号はバッテリー、オルタネーター、駆動系トラブルを抱えておりSS6をどうするか悩んだ。
バッテリーさえ調達できればSS6の距離は問題なさそうだが、絶対ではない。
エンジンストールでセルを回したらバッテリーは無くなるかもしれない。
駆動系が完全に壊れるかもしれない。。。。

そうなると自力でSSを抜けるのは不可能である。
レスキューの代償を知っているので、他のチームに我々のしてきた事をお願いするわけにもいかない。。。。

苦渋の選択だがSS6はパスせざる得なかった。。。「くぅぅ〜・・・」

SSをスタートし、そのままUターン。一般道を通りSSゴールに回れば、大きなペナルティーは付くが完走扱い!というので、そうする事に^^;

戦友「あきんど号」はSS5でクラッチ破損の為、完全にストップ。
そこであきんど号のバッテリーを拝借。
トライアングル号のバッテリーを充電してもらいながら牽引でSSへ向かった。
ある意味「ニコイチ」。

SS6はタイへ再入国してからである。
ラオス入国時は船であったが出国は橋を渡る。
コンボイ移動で、今回も大した緊張感も無くパス。
牽引しながら国境越えもなかなかの体験。
二日振りのタイはなんだか華やかに感じた。

ホテルを出発して92.15km、SSスタート地点。
更に35.16km移動しゴール地点でハンコをもらいSS6終了。

とりあえずレースは終わった。

「いやいや、おつかれさま!」
「おつかれ〜」
「おつかれさまでした!!」

3人で握手をした。

少し離れたサービスエリアへ移動し待機していると、続々とラリーカーが入って来る。いい感じで汚れている。
これといったトラブルに見舞われた車両もなく、全車フィニッシュしたところで再度コンボイ。
フィニッシュセレモニーの行われる地点まで62.10kmの移動。

セレモニー会場に到着すると大きなフィニッシュゲートが設置されている。
完走した各チームがアナウンスと共に一台づつゲートを登り、フィニッシュの証、「フィニッシャーメダル」をもらう。

動けなくなったあきんど号を皆で押しながらゲートに押し上げたのが印象的だった・・・

いよいよトライアングル号の番。ゼッケン順だったので最後の最後である。
大会スポンサー様からメダルを首に掛けてもらいガッツポーズ!心なしか拍手が多い気がする・・・・・気のせいか・・・・

車の上に乗りガッツポーズをしようとして、ゲートに頭をぶつけたスーさんが印象的だった・・・・^^v

色々あったが「チームトライアングル2005」は無事にフィニッシュを迎えた!

さぁ今夜はパーティーだ!!

Photo by ORTEV & TRYANGLE
Date: 2006/09/24(日)


AXCR参戦レポートその15

本来あるはずの道が河に流され、下に通してある土管だけが残っている。
当然そこは通れないので土管の脇を進むことになる。
タイヤが完全に沈む深さ。底はかなり掘れている模様。
もちろん大渋滞が起きている。対岸にはアンカーとなる車両が控え、当然のように嵌る車を引き上げる。
先程引っ張り出した車が次々と深みに入っていく様は、なんともやるせない。

深みに突入する車は着水すると浮く。それから徐々に沈んで接地感が出る。
そこでサイトーさん、スーさん始め、他の選手たちが首まで泥水に漬かりフロントにフックを掛ける。
そいつを引っ張りあげる。それの繰り返し。
クールダウンの為か意味も無く水に漬かる選手もいた。

重量級の○京選手の車、ハートランドデリカを渡し、アンカーとなってもらう。
気がつくと現場をサイトーさんが仕切っている。現場監督だ。
「○京さん!もうちょいバック、そのままそのまま〜 オッケー」 サイトーさん
「○京さん、ゆっくり前出て〜 ストーーーーープッ!!」 サイトーさん
「ゆっくり回して〜 ハンドル右っ!!」 サイトーさん
「そう、そう、そう。」 サイトーさん
「ハートランドさん!ちょいバック〜」 サイトーさん
実に生き生きしている^^
こういう場面では誰かが完全に仕切ったほうが安全かつ確実である。
車内は完全に浸水。ドアを開けると勢いよく泥水が流れ出してくる。
すべての車が渡り終えると、残されたのはトライアングル号を含む4台だった。
トライアングル号 :オルターネーター故障。
ランクル73    :オルターネーター故障、フロントデフ破損。
れい&ロスリン号 :FF駆動。
ハートランドデリカ :元気。

4台中3台がトラブルを抱えている。
当然ながらコンボイ移動でお互いを気遣いながら先に進む。
暫くすると一台のラリーカーが「レスキュー求む!」サインを出している。タイチームである。
話を聞くとエンジンが逝ってしまっている。どうやら先程の川渡りで水を吸ってしまった模様。
我々の後には、もうラリー車両はいない。見捨てるわけにもいかず、今のところ元気なハートランドデリカで引っ張っていくことになった。

2駆車両3台、内1台はFF。残りは牽引。スーパースローペースで進むことになった。
ぬかるみで嵌るFF車両。バックで戻り、引っ張り出したりしながらの走行が続く。
そうこうしているうちに雨が降り出した。
オルターネーターが止まってしまい、ウインチングでバッテリーをほぼ使い果たしてしまっている為、ワイパーを使えない。
完全に前が見えなくなるくらい我慢してからワイパーを一度だけ動かす。
「クゥゥ・・・・・クックッッ・・・・」 なんとも心許ない動きだ・・・・
ワイパーの代わりにスーパー○○○Xを塗ってみたが・・・・速度が遅いので話しにならなかった。

暫くするとツイントリップの表示が暗くなってきた。電圧計は完全に0を指している。
今にも消えそうなツイントリップ。
「楽にしてあげよう。。。」 スーさんの一言でツイントリップの電源を切る。チ〜ン!

すると間もなくエンジンが止まった。コンピューターへ電源供給が断たれたのだ。約85km地点。
牽引されてるタイチームに事情を説明しバッテリーを借りる。
残り約30kmをそろりそろりと走る。雨足も強くなってきた。

SS4ゴール地点に着いた時には既にゲートは無く、またもやゴールを眼にすることが出来なかった。
日も暮れ始めているので当然だが、制限時間の4時間半には遠く及ばなかった。
恐らく4時間くらいオーバーしていたのではないだろうか。
不思議と悔しさはなかった。それよりもここまで辿り着いた安心感と達成感に満ちていた。

問題はここからメコン川を渡らなければいけない。船が運航しているのか心配だった。
なんとか船は運航している模様。
船を待つ間、売店でジュースを飲みながら雨宿り。
船が到着し車を載せ対岸へ向かう。夕日が綺麗だった。。。
対岸に着いた時には完全に日は沈んでいた。
当然のことながらSS5はキャンセルせざる得なかった。

タイチームに借りていたバッテリーを戻す。
更に台湾チームのサポート隊に事情を話しバッテリーを借りてホテルまで90kmの帰路に着く。
真っ暗闇の中バッテリー節約の為、フロントウインドウの両端に車幅灯として作業灯を置いて走ることに。
危険なところや対向車が現れるとライトを点ける。
途中激しい雨の中、ワイパーだけは常時作動。本当に凄い雨だった。
湿気で窓が曇るのでエアコンを入れては切るの繰り返し。

そんなこんなで、なんとかホテルに辿り着いた。つ・か・れ・た・・・・・・
ヘトヘトになりながらも夕食にありつく。

ALLIESの笹本社長が声を掛けてくれた。
どうやら先に戻った○京選手がトライアングルの活躍をメディアに向けて語ってくれていたらしい。
「今日は大活躍だったみたいだね〜 ご苦労様。ビールをご馳走するよ」
遠慮なく頂くことに^^美味かった・・・・

バッテリーを借りた台湾チームのビッグボス「チェンさん」を発見。
お礼を言いにいくと、
「我々もバッテリーがギリギリの状態だから、君たちの分はその辺で探してきて、明日の朝までに返却してくれ〜」との事。
「了解しました・・・・・・」その辺で!と言われてもここはラオス。
タイなら何でも揃うが・・・・・オルターネーターもどうするか・・・
初日から親しくしている「あきんど号」が未だ到着していない。
聞くところによるとSS5を止まった車を牽引して進んだ挙句、クラッチが逝ってしまった模様。
外は相変わらず激しい雨が降っている。安否が気になる。

本日の移動距離245.55km也
Date: 2006/09/21(木)


AXCR参戦レポートその14

まずは日本チームのエース、メディアの注目の的「○京選手」のレスキューに掛かります。
○京選手、スコップ片手に途方に暮れていました。
何故だか○京選手には早く行ってもらわなければいけない!という考えがよぎるのです。何故だ???

○京選手車両にウインチを掛けて引いてみるが、なんとあの車両3.5tあるそうです。こちらがぬかるみに引きずり込まれます。
周りにはアンカーになるようなしっかりした木がない。一台ではどうにもならない。。。
そこで、脇でスタックしているハートランドのデリカを引っ張り出し、2台で○京選手の車両を引くことに。

ここで異変発生。トライアングル号のウインチにパワーが無い。
ウインチを回すとタコメーターの針がストンと落ちる。電圧計も5Vまで落ちた。
オルターネーターが逝ってしまっている。どうやらここまで来る間の水浴び?が原因っぽい・・・

とりあえずハートランドデリカにストラップを掛けダッシュで引っ張る。
何度も何度もダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!!
こちらもがっぽりと泥を抱えている。重い・・・・・
なんとか引きずり出し、2台で○京選手車両を引っ張る。
「3・2・1 ゴー!」息を合わせて2台でダッシュ。以外と怖い。
アメリカンクラッカーみたいになったら嫌だな・・・・
何度かトライし無事にレスキュー完了。

「○京さん!先に行っちゃってください!」 サイトーさんの指示により○京さんは先を急ぐことに。
現場には未だスタック車両がいる。こうなりゃ自棄だ!手当たりしだい引っこ抜く!

危なかったのはハートランドデリカ。
スタックしているタイチームの純正フックにS管を掛け勢いよく引っ張ると、純正フックが引きちぎれた。
飛んだS管がもの凄い音と共に、そのままデリカのリヤゲートを貫通し、リヤに移設したバッテリーに当たって止まった。
僕には飛んでいくS管が早すぎて見えなかった。人間に当たらなくて本当に良かった。。。
レスキューは「する方」も「される方」もしっかりとした装備が必要であり、危険と隣り合わせであることを目の当たりにした。

現場の鎮火も終わり、ぐったりと先を急ぐ。
暫く行くとありえない光景に。。。。
Date: 2006/09/21(木)


AXCR参戦レポートその13

LEG6
一夜明けてラオスラウンド初日。
本日はSS4(111.00km),SS5(36.04km)の二つのSSが予定されている。

やはり昨夜は大雨が降ったが朝には止んでいた。
かなりの雨だったようで車内には雨漏りのあとが残る。
ドライバーはSSゴールを未だ経験していないコータロー、コ・ドライバー:サイトーさん、サードシート:スーさんで挑む。
いつものようにSSスタート地点まで移動。44.55km スタート地点は村のど真ん中。
既に軽くぬかるんでおり、明らかに今までとは違う、波乱の予感がする。泥祭りになりそうだ。
早速、タイヤの空気圧を1.5kgまで落とす。トライアングルっぽい^^ はやる気持ちを抑えつつ順番を待つ。
いよいよSS4スタート!ラオスラウンドが始まった。 暫くは2駆での走行が続く。
「今日はあのガタガタは直ってますかね?」 コータロー
「おー そうだ、4駆にいれてみ〜」 スーさん
サイトーさんが隣でレバーを4駆へ入れる。ガタガタガタガタガタ・・・・・・・・・・「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 
3人「・・・・・・・・・・・・・・・2駆で行こう!」 またもやスーさんの頑張り空しく・・・・・・・お疲れ様でした!

作戦は今まで同様、要所のみ4駆へ入れることに。
異音の原因、あとはデフかトランスファーという事になった。
どちらにしても手を出せる範囲ではないので、このまま最後までもってくれるのを願うしかない。

コースは完全にウエット。泥あり、水溜りありという状態。
ほとんどは深さがタイヤ半分くらいの水溜りなのだが、その距離が長い。
長いところだと100〜150mくらいはあった気がする。
暫くするとウォッシャー液が空になってしまった。ドライブ交換等の大手術に気を取られ、補充を忘れていたのである。^^;
視界確保の為、連続する水溜りに突撃を繰り返す。飛び散る泥水。すかさずワイパー、視界確保!を繰り返す。
何気に楽しい・・・^^そんなこんなで進んでいくと、ぬかるんだコースの先、木々の間から何台かのラリーカーがスタックしているのが見える。
56.16km地点。どうやら草地がそのままぬかるみに変わった感じ。
距離として100mくらいあるだろうか。超大物、○京選手も嵌っている。
一旦停止し4駆に入れて突撃する。失速は禁物だ。
トライアングル号、スタック車両の間を縫って突破を試みるが最後もう少しというところでスタック。
勢いよく車から飛び出すサイトーさんとスーさん。何故か嬉しそう?
ウインチを引っ張り出し僕らはすんなり脱出!
そのまま走り去れば10台くらいはごぼう抜き!ってことになる。
しかしそんなことはしません〜 現場を鎮火せねばいけません!しかしトライアングル魂は再燃焼〜。

Date: 2006/09/21(木)


AXCR参戦レポートその12

LEG5
3日間の長いSSを終えて今日は移動日。
ラオスへ向けて国境越えがある。
日本という島国育ちの我々には、国境というのを眼にする機会もなかなか無い。楽しみだ。

ラオスに入るにはビザが必要になる。
エントリーの際にパスポート、写真、1500バーツを渡してあるので自動的にビザは取られていた。
よく見ると一回限りのビザである。入って出たら終わりということ。

タイとラオスの国境はメコン川である。そのためフェリーを使って車を渡す。
午前8時頃、ホテルをコンボイで出発。すると、いきなりの大渋滞。
「なんだ?なんだ?」
どうやら船着場は眼と鼻の先らしいのだが手続きに時間が掛かっている様子。
待てども待てども一向に進む気配が無い。
容赦なく照らす日差しに車の中にいることは不可能。
皆、車を乗り捨て道端でアイスや飲み物を買い世間話に突入。

こういった時間に他のチームとの親交が生まれる。何気に貴重な時間だ。
ここで元F1ドライバーの○京さんの話を聞くことが出来た。
一言で言うと、とにかく多忙な生活を送っている。
中でも朝出勤前に富士山に登る話はたまげた^^;
話がデカくて面白い。

3時間くらい過ぎると車列が動き始めた!
「やっとかよ〜」と思いつつ車を船着場へ。
しかしここで再び待ち。。。

どうやら船が1艘しか運航していない。
対岸のラオスまで約15分。行って帰って30分。
車の乗せ降ろしで30分で考えると1時間に1本の計算になる。

ここで役人に車のチェックを受ける。
ボンネットを開けて車体ナンバーを確認していた。
人間は既にパスポートだけのチェックでOK済み。
ツアー客みたいな扱いでイミグレイション的緊張感は無かった。

車を船に載せ、ようやく出港。15分後にラオスに到着。
時刻は午後1時を回っていた・・・・

ここから本日宿泊のホテルまで245.55kmの移動。^^;
タイは日本と同じで左側通行だがラオスは右側通行。
さっきまで左だったのに今は右・・・・不思議な感覚。
見える景色はさほど変わらないが人々に笑顔があまり無い気がする。お国柄だろうか・・・

夕方にはホテルへ到着し明日の為に車の整備に取り掛かる。
しかしスペアのパーツを載せたトラックがなかなか到着しない。
今日はスーさんの大仕事、右前ドライブシャフト交換が予定されている。パーツはトラックの中。
結局トラックは夜になってから到着し、それからの作業になってしまった。
終わったのはいつもと同じく深夜前。

その間にブリーフィングが行われた。
どうやらラオスは夜になると大雨が降るという天候が続いている模様。
SSは泥沼と化している為かなりタフであるとの話。ドキドキワクワクである。

ちなみにこのホテル、お化けが出るとの噂・・・違う緊張感が漂っていた・・^^;

本日の移動距離245.55km也

Photo by ORTEV & TRYANGLE



Date: 2006/09/14(木)


AXCR参戦レポートその11

2つ目のチェックポイント PC2を過ぎる。
暫く走ると本日一番大きなぬかるみが現れた。
村人のものと思われる車両がスタックしコースを塞いでいる。
その先で信じられないような所にスタックするラリーカーがいた。
どうやらフロントデフ破損で我々と同様、2駆で走ってきた模様。
大きなぬかるみで右側一杯のラインを勢いよく走行するも更に外側の側溝に落ちてしまい、そのまま突き進むががっぽり泥を抱えてストップ。

一般車両が抜けた後にトライアングル号も通過。
スタック車両のレスキューに掛かる。

ウインチングするも、こちらの車が引きずられてしまう。
アンカーになるものを探すと、木が一本立っている。
しかし位置が悪く、使えない。運悪く両サイドは田んぼである。

ダブルラインで引いたり、スコップで泥かき等もしたがビクともしなかった。
暑さと湿気と泥に体力が奪われる。
半ば途方に暮れていると何故かコース前方からスイーパー(レスキュー専用車両)が現れた。
普通は後ろから来るのでは??等と疑問を感じながらも、2台でスタック車両を引っ張りあげた。

レスキューを終え先を急ぐ。
暫くすると先程のスイーパーが我々を止める。話を聞くと、どうやらこのままSSを進んでもマキシマムタイムにはゴールできないので、このままショートカットしてSSゴール地点まで行くようにとの事。残り約50kmだった。
レスキューで1時間以上時間を費やしてしまった為、しょうがなかった。
正直、凄く悔しかった。ここまで250km余を走ってきて・・・
でも僕らが引っ張らなければあの車はあそこから出ることは出来なかっただろう。。。

「トライアングル魂発揮」ってことでヨシとする^^

後から聞いた話だと、トライアングル号はPC2を通過しているにもかかわらず姿が見えない。
「行方不明」との情報が流れ、それを探しにスイーパーが動き出したって事らしい。。。

スイーパーの先導でSSのゴールへ向かいサインを受けると今夜のホテルまで移動が待っている。231.04km也
距離も長いが、何よりもSSをゴールできなかった事が気持ちを落胆させた。

ホテルに着く頃に夜になっていた。洗車場を探すが見つからない。
聞くところによると近くの自動車修理場でやってくれるとの事。
店は閉まっていたが、店長らしき人物と交渉するとやってもらえる事に。
洗車が終わるのを待つ間に、道端で店長とその友達らしき男性3人から食事をご馳走になった。
片言の英語同士だが、伝えよう、理解しよう、という気持ちがあれば話は通じる。
色々話せて楽しく、思い出深い一場面である。

明日は移動日だが、ラオスに向けて国境越えがある。ラオスかぁ〜 楽しみだ。

本日の移動距離682.94km也 

Photo by ORTEV & TRYANGLE


Date: 2006/09/14(木)


AXCR参戦レポートその10

LEG4

本日はSS3 3日続けて300kmを超える長いSSだ。
スタート地点まで149.60kmの移動^^;
ドライバー:コータロー コ・ドライバー:スーさん サードシート:サイトーさん

SS3スタート。
昨夜の修理の甲斐があってツイントリップは快調に距離を刻む。メーターが動くと安心です!
駆動系からの異音はスーさんの頑張り空しく解消されなかった・・・いったい何処からなのか???
今夜は右のドライブシャフトを交換か・・・・

初ドライバーのコータロー 初ナビのスーさん。
「どう?解りやすい?」スーさん
「もうちょっと、声が大きいと・・」コータロー
「だね」サイトーさん
「うい〜」スーさん
って感じで感触を確かめる。

昨日と同様、2駆での走りが続く。
難所では4駆に入れるが、昨日よりも異音が大きくなってきている気がする。
スローペースは否めない・・・

大きな難所やスタック車両も無く、最初のチェックポイント、PC1に到着。100.34km

ここで不思議な経験。
カーブの先や路面の状況等、前方の一点を集中して見ていた為か、車が止まると、今まで後方に流れていっていた周りの景色が、その一点に向かって逆に流れていく!
自分が遠のく感じ。気持ち悪い〜暫くすると元に戻った^^
気を取り直して先を急ぐ!

その後もこれといったことは無く、順調な走行が続く。
SS中には村の中を走行するが、村人が大きな声援を送ってくれる。
中でも小学校の周りを通過するコースになると子供たちが大喜びして声援をくれる。
手を振り声援に応える!ラリードライバーっぽい!!

村や学校を通る事で距離は間違いなく伸びているのだが(遠回り)、村人や子供達の喜び様を見ていると納得できる。
このラリーの目的というか、ただ単に走って勝ち負けを決めるだけではないんだな、と思えた。

大きな声援に元気倍増!アクセルも3割り増し位になってしまい、勢いよくギャップを飛んで今度は左後ろのショックブラケットが剥がれてしまった・・・^^;反省〜
カメラマンの構えている所も何かあるので危険である!

Photo by ORTEV & TRYANGLE
Date: 2006/09/14(木)


AXCR参戦レポートその9

喜びもつかの間、早いところホテルに到着し車の修理をしなくてはいけない。

しかし今夜の宿泊ホテルまでもコマ図。
距離にして76.84KM。一般道にアローは無い・・・・・

「とりあえず、この先の突き当りまでコマ図では2.0KMです。
帰りのペースでそこまで走ってください。
そこから1.0KMをどれくらいの時間で行くかで、コマ図の距離から大体何秒後に曲がるかが解ります。」

図ってみると1.0KMを40秒くらい。
これを元にストップウォッチを使いながら、一般道をホテルへ向かう。
「あと20秒くらいで右ですね」
「5.0KM先左だから、えーっと200秒か・・・・200秒って何分だ???」など考えながら走った。

街中に入ると渋滞でこの作戦もアウト。再び景色とコマ図を照らし合わせてなんとかホテルへ到着。

休憩もそこそこに、車の修理に取り掛かる。
外れたダンパーはこの際撤去。乗り心地重視!

メーター関係をサイトーさんが解体。どうやらミッション側で歯車に金属片を咬んでいた模様。潰れた歯車をカッターで起こす。

体はデカいが、やる事は繊細^^なんとかツイントリップだけは復活した。
これで明日からは景色を見なくて済む。

ガタガタ音の原因と思われる左前ドライブをスーさんが解体。
さすが日本一のパジェロ乗り。見る見るうちに分解していく。
「等速ジョイントがよく壊れるんだよ」スーさん
「へ〜」 コータロー
「でもどうして左って分かるんですか?」コータロー
「ん?こっちの方がバラすの楽だから!」スーさん
「へ〜」 コータロー
「これで駄目なら明日は右やるよ!」スーさん
二人とも頼もしい。。。。

車を二人に任せコータローはブリーフィングへ。
明日のコマ図の解読に取り掛かる。
ページも全てチェックだ!3人チームのなせる業。

3人が部屋にそろったのは午前0時を回っていた。
タフな一日だった〜

本日の移動距離454.81KM也


Date: 2006/09/11(月)


AXCR参戦レポートその8

LEG3 本日はSS2
昨日の興奮冷めやらぬまま、スタート地点まで軽く移動。77.47km也
ドライバー:サイトーさん コ・ドライバー:コータロー サードシート:スーさんで挑む。

SS2、噂ではハイスピードコースとのこと。
昨日のSS1を走って思ったが、ハイスピードコースはコマ図に記載されない小さなギャップもダメージが大きい。気が抜けない。

SS2スタート。
快調にドライブするサイトーさん、コマ図と奮闘するコータロー、どっしり構えるスーさん。
途中スタックしている車両も無く順調な走行が続く。

暫くすると「ガタガタガタ・・・」何か音がする。
どうやら4駆の状態でトラクションが掛かると音が出る!
フロントの駆動系が怪しい。

「ドラシャかな?」「トランスファー??」「デフじゃない???」
調べている時間も無いので「2駆」で走ることに。。。。
元々オーバーステア気味だった車が完全にドリフトマシン!

右に左にとフラットな高速コーナーが続く。毎回カウンターを当てる。左側には川、右は田んぼ。。。。
「コエェェェ〜〜・・・・」
ドライバーのサイトーさんは・・・・・・・楽しそう^^

ここぞ!という箇所は4駆に入れるがそれ以外は2駆で凌いでいく。

更に暫くすると「ガコン!」「ガタガタタッタッタ」
昨日直したショックブラケットがまた剥がれた!
「ん〜 想定内!」ってことでそのまま走行。

最初のタイムコントロール地点「PC1」に到着。
スタートから約100KM。チェックを受けリスタート。

「あれ?」 コータロー
「ん?どした?」 二人
「ツイントリップが動いてないっす!!」 コータロー
「なに?」 二人

ツイントリップ・・・完全に止まっている。
こいつが無いとトータル距離は勿論、次のポイントまでの距離、そこにある注意等、一切の情報が見えなくなる!
しかし、こんな時の為にもう一つトリップメーターを追加してある。トータル距離しか表示されないが・・・・
こいつはまだ生きている。
タイヤのスリップロスがあるのでSS内ではトータル距離はあまり当てにならないが、こいつしか頼るものが無い。

コマ図のトータル距離とトリップメーターの距離を確かめながら、「たぶんこの辺、右かな??」「あった!あった!そこそこ!」
重要な箇所にはアロー(矢印)が置かれている。
暫くはこんな感じの走行が続いた。

2駆でショックは外れている。ツイントリップ故障・・・・・・ペースダウンは否めない。

こういう時は3人のチームは心強い。6つの眼でアローを探す!

「そろそろだな・・・」
「あった!そこ左!!」
「いいんじゃなぁ〜い!」
「へへ、なんとかなりそうだな^^」そう思った矢先、トリップメーターも止まった・・・・・

「うそ??」

完全に現在地を表す術が無くなった。
このままでは遭難か・・・・・脳裏をよぎる。
「どうするか・・・・」

「コマ図だと大体この辺だったから、もう少し行くと大きな木ぃぃ?みたいのが右側にあるみたいだから、その先ぃ??を左ですね」
とりあえず前進!

「ん〜 木なんて無いよ???」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ひょっとして、これ???」
「そんな小さい木じゃない気がするんですけど・・・・・・・・・・・・」 

コマ図には”でかでか”と木の「絵」が書いてある。 
しかしその先にアロー発見!!「これ??」だった。。。。^^;

「次はですね、えーとっ この先に送電線みたいのないですか?」
「送電線??」
「はい、送電線です。だってこの絵は送電線ですよね?」
「ん〜 そうだな・・・・」

こんなところに送電線が走っている訳はない。
こんな感じで右往左往しながら景色とコマ図を照らし合わせ、前の車のタイヤ痕を追跡しながら進む。

暫く進むとコマ図では明らかに右に対しアローは左を向いている。
「ストップ!なんだぁぁ??どっちだ??」
ブリーフィングの時、オフィシャルの言っていたことが脳裏をかすめる・・
「MANY MONKEY いますよ〜 迷ったらコマ図信じなさ〜〜い!」ここで「MANY MONKEY」とは村人のこと.
村人がいたずらでアローの向きを変えることがあるらしい。。。

「とりあえず右行きましょう!その先50Mでドンツキ左です!」
50M先に左に曲がれるところは無かった・・・・・・
ますます解らなくなる・・・・

コマ図を必死に解読していくと、なんと・・・・・
「だぁ〜 一枚抜けてるよ!!」
「なになに??」
「89ページが無いんです!!」
「ひゃ〜」

前夜のコマ図の確認はページ確認も必要〜
「とりあえず、さっきのアローまで戻りましょう!」

先程のアローまで戻りその通りに進むと、次のアローが出てきた。。。。
MONKEYはいなかったのである!
このアローはどこのアロー?なのかを景色とコマ図を照合させる。
「ここだぁぁぁ!!!」

1ページ半ほど進んでいた。結果的にショートカットした形になったが、あの疑惑のアローが無かったらどうなっていたんだろう・・・・・怖い。

そんなこんなで先を急ぐ。

気になってきたのは日の入り。景色が見えなくなったらマズイでしょ!
幸いその後は大きなつまずきも無く、サイトーさんの粘り強い走りによりなんとかSS(300.50KM)をフィニッシュ!!
それもギリギリではあったがマキシマムタイム(5時間半)内でのゴール。

Photo by ORTEV & TRYANGLE
Date: 2006/09/11(月)


AXCR参戦レポートその7

コース脇に車を止めて何やらフロント周りを覗き込むチームがいた。
声をかけると、どうやらステアリングリンケージ関係にトラブル発生との事。
尚、緩んだリンケージがオルターネータに接触しショートを起こしている様子。
車は押しがけしないとエンジンがかからない模様。
車の左前が潰れている。どこかにヒットした様子。
リンケージ関係の修復を待ち、トライアングル号で引っ張り、エンジンをかける。
無事コース復帰。

バンピーな路面は重量のあるトライアングル号には厳しく、ちょっとしたギャップでもリヤはフルバンプ。
ボディーのきしむ音も半端じゃない。
「キュキュキュキュキュキュキュ・・・・・」鳥の集団に囲まれたかの様な錯覚。
聞いたことも無い音だった。ラリーの過酷さを「耳」で感じた^

暫く走ると右リヤから突き上げるような音がしだした。
車を止め確認すると追加されたショックのブラケットが溶接から剥がれていた。
走行上支障は無いとの判断でそのまま走り続ける。

高温多湿で300kmを超えるオフロードは精神的、肉体的疲労が徐々に蓄積されてくる。

ツイントリップを見ると残り100kmはある・・・・長い・・・・・
その後、ひたすらゴールを目指して走る。

SS1を無事ゴール!!マキシマムタイム6時間30分に10分程届かなかった・・・・残念!

「しょうがないよ、色々やってきたもん!」と誰かが言った。
SSを終えると今夜の宿泊ホテルまで移動となる。57.72km
この間に汚れた車を洗い、剥がれたショックブラケットを溶接できる町工場を探しだす。

交渉により300バーツでやってくれるとの事。
日本円で約1000円也
ちなみに洗車は100〜200バーツといったところ。

ホテル到着後、夕食を済ませ明日のためにコマ図の解読に取り掛かった。
SS初日・・・長い一日が終わった。

本日の移動距離 396.83km也


Date: 2006/09/11(月)


AXCR参戦レポートその6

LEG2
いよいよSSがスタートする。
まずは最も過激と噂されるSS1(300.26km)。
本日はドライバー:スーさん、コ・ドライバー:サイトーさん、サードシート:コータローという味付け。

ホテルからスタート地点まで38.85kmの移動。
これから毎日、SSへの移動中に給油は勿論、水、氷、非常食等揃える事となる。
トイレによることも忘れてはならない^^;

車内では「いや〜いよいよ始まるね。」「だね〜」「よろしくお願いします!」 
「ゆっくり行こうね」等、思い思いの言葉が交わされる。
やはり緊張しているのである!

プロローグランの結果に基き、各車2分間隔でのでのスタート。
ついにトライアングル号の出番が来た。

「3・2・1 スタート!」

快調に飛ばすスーさん、隣で的確な指示を飛ばすサイトーさん、「すげー・・・・・」後ろで感心しているコータロー・・・・

SS1・・・比較的フラットなためスピードが乗る。
それ故、思わぬギャップに車のダメージが大きい・・・・
とブリーフィングで言っていた通りのコースだった。

スタートして暫くすると渋滞している。
ぬかるみに5台くらいスタックしていた。
最初にスタックした車を避ける形でラインを外し、そこでスタックする車・・・
どこにも通るラインが無い。
早速ウインチングをすることに。
引いたり、アンカーとなるトライアングル。

現場を鎮火し先を急ぐ。

気がつくとSSは森の中を走行。脇から伸びる木に、フロントガラスを破損する車両が多かった。
Date: 2006/09/11(月)


AXCR参戦レポートその5

スタート〜LEG1

いよいよホテルを出発。スタートセレモニーが行われる王宮前広場を目指す。
ドライバー:コータロー、 コ・ドライバー:サイトーさん、 サードシート:スーさんという味付け。

40台を超えるラリーカーのコンボイ(集団)移動・・・・おまけに警察車両の先導付き!
という夢のような移動である・・・・・圧巻だ!
メディアの車から向けられるカメラ、街の人々も声援や手を振ってくれたりと、気分は最高潮! 
自然とニヤけてくる^^

コマ図とツイントリップの数字を慎重に確かめながらも、他のラリーカーに離されまいと必死に走る。
王宮前広場に到着すると、そこは既にお祭り騒ぎの様相を呈していた。

スタートまでの時間にメディアのインタビューやギャラリーとの写真撮影、屋台(なんと、無料^^)で腹ごしらえ等をする。
蒸し暑さの中、タイの民族舞踊に伝統音楽が一層気分を盛り上げる。
日も暮れ始め、いよいよスタートが近づいてきた。
気がつくと夕日に照らし出された王宮がなんとも幻想的に佇んでいた。

他の車両がポディウムを通過する様を見て「ふむふむ ああやって手を振るのか・・・」等と感心していると、
ついにトライアングル号、スタートの番。

記念すべきスタートのステアリングを握るのはやはりこの人 サイトーさん、 コ・ドライバーにコータロー 共に初ポディウム、去年の経験者 スーさんは控えめにサードシート。

大観衆と眩しいほどのフラッシュに元気よく手を振り、本日の宿泊ホテルに向かっていざスタート!
高まる興奮を抑えつつ、コマ図に従い無事にホテルへ到着。
ちなみに移動には必ずマキシマムタイムという制限時間がある為、SSでなくても常に時間は意識しなくてはならない。

なんとテレビでは先日のプロローグランの模様が放映されていた!やはりタイでは一大イベント。注目度高い!!頑張らなくては!!!

明日のSS1は噂では一番ハードとの事・・・・車のチェックを済ませ、期待と不安と共に、早々床へ着くことにした。

本日(LEG1)の移動距離 154.50km也

Date: 2006/09/05(火)


AXCR参戦レポートその4

翌日、ホテルのボールルームにてスタート前の全員会議、「ブリーフィング」が行われた。
華やかさの中にもどこか厳格さを漂わせている会場。
緩んでいた気が引きしまる。

AXCRに携わる要人の紹介が終わると、各SSについての説明。
どうやらSS1が一番タフとのこと・・・・・楽しみである^^

ちなみにブリーフィングは全て英語で行われる。
国際ラリーには語学も必要なのだ。

さあ、数時間後にはスタート地点に向けて移動だ。

Photo by ORTEV



Date: 2006/09/04(月)


AXCR参戦レポートその3

いよいよプロローグラン。
各ラリーカーのお披露目も兼ねて、全長約2Kmのクローズドコースをどれだけ速く走るか。
タイム順にSS1のスタート順位が決定する為、和やかながらも真剣勝負。

次々と各車両が走り終えると、ついにゼッケン46、トライアングル号の出走。
ドライバーは鈴木敏之(スーさん) コ・ドライバーは斉藤豊(サイトーさん) サードシートは鶴山光太郎(コータロー)
チームトライアングルのAXCR2006の幕開けだ。

AXCR2年目のスーさんにより快調に走るトライアングル号。
隣ではサイトーさんが「次は大きく左にカーブ!
その次、右きついよ!!」等と指示を飛ばす。サードシートの私、コータローは・・・・・・・無心・・・・・・・・

噴け切るエンジン、飛び散る砂利の音、ぬかるみで滑るタイヤ、コース脇の迫りくる木々に自然と体に力が入る。

「これが毎日続くのか!?」 正直そう思った。

あれよあれよという間に車は無事にフィニッシュ。
結果は43台中20位。3人乗りのロング車両、それも決してパワーがあるとはいえない車両でこの順位は上出来だ。

「すごいぞ俺達!!」

気をよくしてホテルへの帰路に着いたのは言うまでも無い^^

その夜は村松氏、あきんど号の面々と共にタイ名物の一つ、「タイスキ」を食べに出かけた。
様々な具材を鍋で煮て特性のタレで頂くのだが、これが美味い!

今日までの事、明日からの事に話は止まず、楽しく美味しい食事だった。

Photo by ORTEV & TRYANGLE
Date: 2006/09/04(月)


AXCR参戦レポートその2

翌日、ホテル駐車場に一足早く到着しているトライアングル号の元へ。久しぶりの対面に不思議な感覚。

詰め込んであるの荷物を降ろし、車検を受けるべく最終確認。
無事にエントリーを済ませ、ゼッケンを受け取る。NO46だ。
追加のステッカー、ゼッケンを貼り、車検の行われるオートバックスへ向かう。

ちなみにすべての移動はコマ図に従って進む事になっている。
見慣れないコマ図とツイントリップを頼りになんとかオートバックスへ辿り着いた。本番に向けていい練習になった。

車検はFIAの人間により行われる。
自分が思っていたより厳しく行われた。
ここまでのんびりムード気味だっただけに、ラリーに来たことを再確認させられる。
ボンネットを開けチェックを受ける。 スペアタイヤ2本、ファーストエイドキット、サバイバルキット、水、非常食も要チェック。
シートベルトのアンカーの位置が良くないと指摘され、明日の朝までに改修をし再度チェックを受けることに・・・・

無事に?車検をパスしコマ図に従いホテルへ向かう。
この後はいよいよプロローグラン。どうなることか・・・・

Photo by ORTEV & TRYANGLE






Date: 2006/09/02(土)


AXCR参戦レポートその1

日本を出発して約6時間、バンコクに到着。
タイ独特の蒸し暑さと人々の熱気に圧倒されながらも、タクシーにてホテル向かうことに。
相場は幾ら??200バーツ?300バーツ?
日本では当たり前にやっていることが海外ではそうは行かない。

タクシーに乗っても本当に目的のホテルへ向かっているのか心配になる。
ドキドキしながらもなんとかホテルに到着。すると日本でお馴染みの面々が出迎えてくれた。
心底「ほっ・・・」っと出来た瞬間だ。

チェックインを済ませると早速食事へ出かける。時刻にして午前0時。
タイは日本と比べると−2時間の時差。日本時間午前2時・・・眠い・・・
本場のタイ料理を満喫し、口一杯に広がるパクチーの香りと辛さに改めてタイに居る実感がわいてくる。
ちなみにタイでは温いビールをグラスに氷を入れて飲むのが一般的。
最初は結構抵抗あったが「長いものには巻かれろ」的感覚でその通り頂く。
Date: 2006/09/02(土)


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